GW企画 ガイコツウィークに行ってきた
お疲れ様です。
世はゴールデンウィークですね。
いやお前もだろうと思われるかもしれませんが、必ずしもそうではない人もいるものです。
GW初日は仕事を片付けようと思っていましたが、昼までウダウダした挙句、結局会社とは逆方向に歩いてしまいました。
北海道神宮の桜はGWに合わせたかのように良い感じになってきています。
500円を投じて、友達の休日出勤がなくなるように願掛けをしました。
自分のことは二の次です。
本当にいい感じでした。
そしてやってまいりました。
けっこう前から楽しみにしていたガイコツウィーク。動物園科学館ホールで開催されるマニアックなイベントが本当に大好きで、いつも情報をチェックしております。
協力はえぞホネ団。
たしか、は虫類・両生類館に飾っている、本田さん(飼育員)が飼っていたアオダイショウの骨格標本を作ったところですね。
中に入っていくと、そこには…
普段科学館に置かれていない骨格標本なども見ることができます。
もちろん教育効果を狙った展示も多数用意されています。
哺乳類の首の骨はいくつあるか知っていますか?(僕は動物園で勉強して知ってました。)
レントゲン写真だけで、なんの動物か当ててみよう!のコーナー。
かなり自信がありましたが、まっったく正解できませんでした。
骨という個別のトピックから、いろいろな生き物の生態の話へと拡がっていく、これぞ社会教育のあるべき姿ですね。
まさかここで会うとは思いませんでした。動物園のいのちを支えている奴らです。
なるほど骨格標本をつくるために虫に肉を食わせるんですね。
子どもには少し刺激が強すぎる気がします。。
餌になるコオロギの中ではかなり大きい方ですね。
これを見ると、なんとなく骨格標本に向き合う姿勢が変わってしまうような気がします。
そして、会場ではえぞホネ団の方々が考案した、「テンの骨くじ」なるものが販売されていました。
テンの骨ときいて引かないわけにはいきません。幸い金ならあります。早速購入します。
結果は、欲しかった脊椎!穴が美しい!テンションMAX!
クジ自体は大凶ですが、北海道神宮で大吉を引いても見せないような笑顔を見せたのでした。
その他にも、豚の足の骨を使った骨格パズルなどもあり、子どもたちのテンションもかなり高まっていました。写真は撮り忘れました。
(子どもたちというは、たまたまその場に居合わせた、どっかの家庭の面識のない子どもたちのことです。)
円山動物園にも多数の桜が植えられています。
このGWは天気があまり良くないとのことで、お客さんが少なくなることが予想されますが、これは家族連れにとってはかえってチャンスです。
家族でお弁当を持って、レストハウス辺りから桜を眺めるのも良いかもしれません。
曇りのGWは、円山動物園でイベントを楽しみましょう!
は虫類・両生類をささえるいのち
皆さんは何を期待して動物園に行きますか?
やはり、動物たちの躍動感あふれる野生の姿や、愛くるしい姿などを楽しみにされる方が多いと思います。
動物園には、そのような娯楽施設としての機能の他にも、様々な機能があります。
その中の一つが、社会教育施設としての機能です。
動物園は、生き物というフィルターを通じて、生き物の体の仕組みや生態、生物多様性や環境について等々、学校とは違う形で人々に学びを与えることが期待されており、その役割を果たすために多数のサイン(看板・標識)や掲示物が用意されています。
円山動物園の掲示物はとても工夫されていて、どれも読むことで学びを得られるのですが、その中でも私が一番気に入っているのが、爬虫類・両生類館の休憩コーナーに置かれているこちらの絵本(?)です。
円山動物園では、2011年には虫類・両生類館をオープンし、約70種450点のは虫類・両生類を展示しています。
また同施設は、ミズオオトカゲ、ヨウスコウワニ、スペングラーヤマガメ、ムオヒラセガメ、モエギハコガメ、アオホソオオトカゲ、アメリカドクトカゲなどなど、世界的に見ても難しい繁殖例を多数持っており、その実績だけをとっても円山動物園を代表する施設であるといって過言ではありません。
この規模では虫類・両生類を飼育しようとすると、問題になってくるのが、彼らの食糧です。
当然それぞれに餌を工夫する必要があり、小型の哺乳類を捕食するような種類であれば比較的手に入りやすいマウスなどをあたえるのですが、問題はさらに小型の肉食種、つまり昆虫を主に食べる種類です。
実はセンターラボの中をじっくり覗くと分かりますが、円山動物園のは虫類・両生類館には二階と地下があります。
そのうち、地下室では、は虫類・両生類館の生き物に与えるための餌を、自前で育てているのです。ここで育てているのは、マウスと少し大型のゴキブリ(飛ばないやつ)、そしてコオロギです。
ここで育てられているコオロギは、熱帯地域に生息するフタホシコオロギという種類です。比較的容易に繁殖させることができる一方、ジャンプ力も低く脱走はほとんどしないため、ペットショップでも餌として売られています。
円山動物園のは虫類・両生類館では約一億匹のフタホシコオロギが育てられています。彼らは生き物たちのいのちを支える、縁の下の力持ちなのです。
そんなフタホシコオロギについてフィーチャーしたのが、円山動物園が擁する、動物園愛に溢れるボランティアの方が作ったこちらの傑作なのです。
そして、その中身が、これだ!!!
〈この先は虫が苦手な人は閲覧に注意してください。〉
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ブログについて
タイトルのとおり、誰にお願いされたわけではないけど、勝手に円山動物園を応援するブログです。
円山動物園は、札幌市中央区の住宅地のすぐ近くにある動物園で、札幌市営地下鉄円山駅から徒歩約15分、天然記念物に指定されている円山原始林に隣接しているほか、円山公園や北海道神宮にもほど近く、自然と都市、聖と俗など、いろんなものが入り混じった環境に存在しています。
面積は原始林を含めて22.5ヘクタールとされていますが、実際に見て歩ける部分はそれほど大きくなく、子どもを連れていても無理なく一周できる程度の広さになっているため、ファミリー層にオススメです。
入園料も600円とお手頃で、1年間利用できる入場パスポートは1,000円と、なんと2回で元が取れます。
しかも、中学生以下の児童は無料、札幌市在住の65歳以上の方も無料となっており、儲けようという気持ちが全く感じられません。
そんな一般的な内容はこの辺にして、一動物好きとして、円山動物園の魅力を斜め上くらいの角度からご紹介できればと思います。